Tidioとは?料金・日本語対応・使い方を実際の画面で解説

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  • Tidioの月額が結局いくらになるか読めない

  • 日本語でどこまで使えるのかが分からない

  • 海外製ツールを自社で運用できるか判断できない

Tidioは、ライブチャット・ヘルプデスク・チャットボットを1つにまとめた海外製のカスタマーサービスツールです。世界で30万社以上が利用しています。この記事では、公式情報で確認した料金プラン、費用を動かす3つのメーターの仕組み、日本語対応の実態、無料登録から設置までの手順を、実際の画面とあわせて整理します。導入の可否を自分で判断できる状態まで持っていきましょう。

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海外製ツールは機能が豊富な一方で、料金の見積もりにも設定にも英語がついて回ります。askrunは資料をアップロードするだけで、最短3分でチャットボットを公開できる国産のAIチャットボットです。まずは、どんなことができるのかをこちらからご確認ください。

「忙しくて全部は読むのは大変…」

という方に向けて、最初にこの記事の要点をまとめました。気になる箇所がございましたら本文で詳しく解説していますので、是非お読みください!

  • この記事の要点

Tidioはライブチャットを土台に、AIエージェント「Lyro」とシナリオ型の「Flows」を足したカスタマーサービスツール。無料プランから試せる

料金は有人会話・Lyro AI会話・Flows訪問者の3つのメーターが別々に積み上がる仕組み。プラン表の金額だけでは月額が読めない

Lyroは多言語に対応する一方、日本語への正式対応は公式情報から確認できない。管理画面・ドキュメント・サポートも英語中心のため、事前の動作確認が必要

Tidio(ティディオ)とは?

Tidioの全体像を、先に表で押さえておきましょう。

項目

内容

提供元

TIDIO LLC(海外事業者)が提供するクラウド型サービス

料金

無料プランあり。有料は年払いで月$24.17/$49.17/$300〜+Premium(2026年9月時点)

日本語

Lyroは多言語に対応しているが、日本語への正式対応は公式情報から確認できない。管理画面・ドキュメント・サポートも英語中心

向いている企業

Shopifyなど海外SaaSと連携し、Web接客と販売促進まで広げたい企業

注意点

有人会話・AI会話・Flows訪問者の3つのメーターで料金が変動する

Tidioは、Webサイトに置いたチャットから顧客とやり取りし、その一部をAIや自動応答に任せられるサービスです。問い合わせ対応だけでなく、販売促進の接客ツールとしても使われています。まずは、どんな提供元のどんなツールなのかを押さえておきましょう。

Tidioの基本情報|提供元と提供形態

TidioはTIDIO LLCが提供する、クラウド型のカスタマーサービスツールです。ソフトウェアのインストールは不要で、ブラウザでアカウントを作ればすぐに使い始められます。公式サイトでは、世界で30万社以上が利用していると案内されています。

※出典:Tidio「Pricing」

Shopifyアプリストアでは評価4.8(レビュー1,340件)、WordPressプラグインでは評価4.7と、いずれも高い評価を集めています。設置のしやすさと価格の手頃さを挙げるレビューが目立ちます。

※出典:Shopify アプリストア「Tidio: AI Chatbot & Live Chat」

公式サイト:https://www.tidio.com/

Tidioの位置づけ|ライブチャットにAIを足したカスタマーサービスツール

Tidioは、AIチャットボット専業のツールではありません。土台はライブチャットとヘルプデスクで、そこにシナリオ型(AI非搭載)の「Flows」と、生成AI連携型(RAG型)の「Lyro」を足した構成です。

たとえば「解約の手順を教えてください」と聞かれたとき、Flowsは用意した選択肢を出します。Lyroは登録済みのヘルプページから該当箇所を探し、質問者の言い方に合わせた文章で返します。そして、どちらでも解決しない相談は有人チャットへ引き継ぎます。この3層を1つの受信箱で回せる点が、AIチャットボット単体のツールとの違いです。

▼チャットボットの種類や選び方から整理したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください

→ 【完全ガイド】チャットボットの種類と選び方|AI・シナリオ型の違いを機能・費用で徹底比較

Tidioの主な機能|Lyro・Flows・ライブチャット・ヘルプデスク

Tidioの機能は「Lyro」「Flows」「ライブチャットとヘルプデスク」「外部連携」の4つで整理すると分かりやすくなります。それぞれ役割が違い、料金のかかり方も別々です。ここでは主な機能と、実際の使いどころを見ていきます。

Lyro|自社の情報をもとに回答するAIエージェント

Lyroは、自社のFAQやWebサイトを学習させて顧客の質問に答えるAIエージェントです。公式では、顧客からの質問の最大67%を自動で解決できると案内されています。回答に使うのは登録した情報だけで、答えられない質問は人へ引き継ぎます。

※出典:Tidio「Pricing」

学習データとして登録できるのは、FAQのアップロード、FAQページの読み取り、Webサイト全体の読み取り、Zendeskのヘルプセンター記事の取り込みです。すでにヘルプページを運用しているなら、URLを渡すだけで土台ができあがります。逆に、社内にドキュメントがほとんどない状態では回答精度が上がりません。

Flows|決めた経路で案内するノーコードの自動化

Flowsは、会話の流れを図で組み立てるノーコードの自動化機能です。ドラッグ&ドロップで作れるビジュアルビルダーとテンプレートが用意されています。

得意なのは、メールアドレスの取得、よくある質問への定型回答、カゴ落ちしたユーザーへの声かけといった単純な分岐です。公式では、Flowsの活用でコンバージョンが26%向上すると案内されています。一方で、想定していない聞き方をされると会話が止まります。Flowsは「読ませる」自動化、Lyroは「答える」自動化と考えると使い分けを間違えません。

LyroとFlowsの違い|使い分けの判断軸

2つは別の機能で、料金も別に発生します。違いを整理します。

項目

Lyro

Flows

仕組み

生成AI連携型。質問の意図を理解して回答を組み立てる

シナリオ型。あらかじめ決めた経路をたどる

得意なこと

想定外の聞き方を含む問い合わせ対応

リード獲得、定型案内、販売促進

準備

学習させる資料・FAQを用意する

会話の分岐を自分で設計する

※出典:Tidio「FAQ」

どちらか一方を選ぶ必要はなく、併用もできます。ただし併用すればその分だけ費用が増えます。問い合わせ対応の削減が目的ならLyro、サイト来訪者の獲得が目的ならFlowsから始めるのが現実的です。

ライブチャットとヘルプデスク|問い合わせを1つの受信箱にまとめる

Webサイトのチャット、メール、Messenger、Instagram、WhatsAppからの会話を1つの受信箱に集約できます。ライブ訪問者リスト、営業時間の設定、入力中の内容をリアルタイムで確認できるライブタイピングプレビューなど、有人対応を助ける機能も揃っています。

チャットやメールはチケットに変換して担当者に割り当てられます。自動割り当てやマクロ、満足度アンケートの自動送信はGrowth以上の機能です。

外部サービス連携|Shopify・WordPress・Zendeskなど

Tidioは、Shopify、WooCommerce、BigCommerce、Adobe Commerceといったコマース基盤と、HubSpot、Salesforce、Zendesk、Mailchimp、Klaviyo、Zapierなどに連携できます。

特にShopifyとの連携は作り込まれており、注文状況の確認や商品の提案をチャット上で完結できます。海外SaaSを軸に業務を組んでいる企業ほど、既存の仕組みに乗せやすくなります。

Tidioの料金プラン|3つのメーターの仕組みまで理解する

Tidioの料金で押さえるべき点は、プラン表の金額よりも何を数えて課金されるかです。ここを理解しないまま契約すると、月の途中で上限に達します。公式の料金体系と、費用が動く仕組みを順に整理します。

Tidioの料金プラン一覧

2026年9月時点の公式料金は以下のとおりです。年払いを選ぶと2か月分が無料になります。

プラン

月払い

年払い(月あたり)

主な上限

Free

$0

$0

有人会話50件・担当者アカウント10人分

Starter

$29

$24.17

有人会話100件・担当者アカウント10人分

Growth

$59

$49.17

有人会話250〜2,000件・担当者アカウント10人分

Plus

要問い合わせ

$300〜+従量

会話数・席数はカスタム

Premium

要問い合わせ

要問い合わせ

Lyro会話3,000件〜・SSO・コンプライアンス対応

※この記事でいう「席数」とは、Tidioの管理画面を利用できる担当者アカウントの数です。

※出典:Tidio「Pricing」

有料プランには7日間の無料トライアルがあり、クレジットカードの登録は不要です。トライアル終了後は自動でFreeプランに切り替わります。なお、上位プランの価格は改定が入ることがあります。稟議前には公式の料金ページで最新の表記を確認してください。

無料プランでどこまで使える?

Freeプランは月額$0で、有人が対応する会話を月50件まで扱えます。ライブチャット、チケット管理、SNS連携、モバイルアプリまで含まれており、無料プランとしては範囲が広い構成です。管理画面を利用する担当者は、10人まで追加できます。

注意したいのは、AIと自動応答の枠です。Lyro AI会話はアカウントごとに50件のみで、これは毎月の更新ではなく一度きりです。Flowsで話せる訪問者も月100人までに制限されます。無料プランは本番運用ではなく、回答の精度と操作感を確かめるための環境と考えると分かりやすくなります。

料金を動かす3つのメーター|有人会話・Lyro AI会話・Flows訪問者

ここがTidioの料金でもっとも誤解されやすい部分です。3つのメーターが別々に積み上がります。

メーター

何を数えるか

無料プランの範囲

追加費用

有人会話

有人が返信した会話

月50件

月$24.17〜(年払い)

Lyro AI会話

AIが回答した会話

50件(一度きり)

月$32.50〜(50会話から)

Flows訪問者

自動応答が接触した人数

月100人

月$24.17〜(2,000人から)

※出典:Tidio「Pricing」

数字に置き換えてみます。有人対応をGrowthで確保し、Lyroを50会話、Flowsを2,000訪問者だけ足すと、年払いでも月$100を超えます。LyroやFlowsも利用する場合、プラン表の$49.17だけを見て予算を組むと、想定を超える可能性があります。

なお、有人対応・Lyro・Flowsは、必要な機能だけを契約することもできます。すでに別のヘルプデスクを使っていて有人機能が不要なら、Lyroだけを契約する形も選べます。

「Billable conversation」は有人が返信した会話だけ

料金表の「Billable conversation(課金対象の会話)」は、届いた問い合わせの総数ではありません。公式の定義では、有人が返信した会話だけがカウントされます。

  • 訪問者から届いただけで返信していない会話はカウントされない

  • FlowsとLyroの返答は「有人の返信」として扱われない

  • 1つの会話で何往復しても、カウントは1件

※出典:Tidio「Pricing」

つまり、AIと自動応答で解決した分は有人会話のメーターを消費しません。自動化を進めるほど有人会話の枠は節約できますが、その分、Lyro AI会話の枠を消費します。どちらかに寄せても総額が下がるとは限らない点が、見積もりを難しくしています。

見落としやすい追加費用(アドオン・席数の上限)

プラン料金のほかに、次の費用が発生することがあります。

  • ウィジェットの「Powered by Tidio」表記の削除:Growthで月$16.67のアドオン(年払い)

  • Lyroの会話枠・Flowsの訪問者枠の買い増し

  • 11席目以降を使う場合のPlusへの移行

料金ページから申し込めるFree・Starter・Growthは、いずれも10席が上限です。11人目の担当者を追加したいだけでも、Plusへの移行が必要になります。担当者を広く持たせたい組織では、早めに上限に当たります。

毎月のコストを固定して考えたい方へ

askrunは無料プランを含む5つの料金プランから選べて、会話数やAIの利用量でメーターが分かれる仕組みではありません。試算に時間をかけたくない方は、まずは無料で使ってみてください。

▼国内のAIチャットボットの費用相場と比べて判断したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください

→ AIチャットボット費用相場の料金比較|主要ツール4社の価格・内訳・費用対効果を解説【2026年最新】

Tidioの日本語対応はどこまで?

Tidioの日本語対応は、「顧客との会話」と「管理・運用」を分けて考える必要があります。Lyroは多言語に対応していますが、日本語への正式対応は公式情報から確認できませんでした。管理画面やサポートも英語中心のため、日本語での利用を検討する場合は、顧客側と運用側の両方を確認する必要があります。

顧客との会話|Lyroは45以上の言語に対応

Lyroは、標準の英語に加えて47の言語に対応しています。ユーザーが使った言語を検出し、同じ言語で返す仕組みです。チャットウィジェットの表示文言も20以上の言語があらかじめ翻訳されており、用意がない言語は手動で翻訳して設定できます。

※出典:Tidio Help Center「Lyro - the conversational AI agent」

ただし、公式が例示する対応言語(英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語・ポーランド語・オランダ語など)に日本語の記載は確認できませんでした。日本語で運用する前提なら、無料プランの50会話を使って、自社の質問文で回答品質を必ず確かめてください。

管理画面・公式ドキュメントは英語が中心

一方で、管理画面と公式ドキュメントは英語です。公式FAQによると、管理画面の表示言語として選べるのは英語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語で、日本語は含まれていません。

※出典:Tidio「FAQ」

Shopifyアプリストアの掲載情報でも、アプリが日本語に翻訳されていないこと、開発元が日本語での直接的なサポートを提供していないことが明記されています。ヘルプセンターやサポートチャットも英語が中心です。

※出典:Shopify アプリストア「Tidio: AI Chatbot & Live Chat」

基本的な設定は画面を見ながら進められますが、詳細な設定やトラブル対応では英語のドキュメントを読む必要があります。特に問題になりやすいのは、担当者が交代したときと、複数人で運用を回すときです。設定変更のたびに英語のドキュメントを読む運用を続けられるかどうかを、契約前に見極めておきましょう。

【実際に使ってみた】Tidioの始め方・使い方

ここからは、実際に無料プランへ登録してチャットを設置するまでの流れを、画面とあわせて追っていきます。設置自体は30秒ほどで終わると案内されていますが、実際の作業がどう進むのかを確認してみましょう。

手順1:アカウントを登録してウィジェットを設置する

公式サイトからメールアドレスまたはGoogleアカウントで登録します。登録時に、業務用メールアドレス、パスワード、利用予定のWebサイトを入力します。

設置方法は、WordPressなどのプラグインを使う方法と、発行されたJavaScriptをページに貼る方法の2通りです。両方で設置するとウィジェットが二重に読み込まれ、問い合わせが正しく届かなくなります。

設置前に決めておくと後がラクな3点

  • チャットを表示するページと、表示しないページ

  • 営業時間内と時間外で、それぞれどう受け付けるか

  • 有人・Flows・Lyroのどれに何を任せるか

手順2:ウィジェットの見た目と日本語の文言を整える

管理画面から、色、表示位置、挨拶文、ボタンの文言を設定します。初期状態の表示文言は英語のため、日本語のサイトに置くなら公開前に文言を日本語へ置き換える作業が必要です。

あわせて、オンライン時とオフライン時の表示も決めます。営業時間外に届いた問い合わせをチケット化して、翌営業日に返信する導線まで設計しておくと、返信漏れを防げます。

手順3:Lyroに知識を登録して回答をテストする

Lyroの設定画面で、回答の根拠になる情報を登録します。FAQのアップロード、FAQページの読み取り、Webサイト全体の読み取り、Zendesk記事の取り込みから選べます。

ここでのポイントは、古い情報を持ち込まないことです。更新前の料金ページや終了したキャンペーンの記事まで取り込むと、そのまま誤った回答の原因になります。登録後は、自社に実際に届いている質問を日本語で入力し、事実が正確か、質問と噛み合っているか、言葉づかいが自社に合っているかの3点を確認します。

手順4:Flowsで定型の案内経路を作る

Flowsの画面で、テンプレートを選ぶか、ドラッグ&ドロップで会話の分岐を作ります。まずは「よくある質問への案内」と「問い合わせ前のヒアリング」の2本から始めると、効果を測りやすくなります。

公開後は、会話ログと満足度を確認し、答えられなかった質問をLyroの学習データやFlowsの分岐に反映していきます。この改善を回すところまでが、導入作業の一部です。

設置まで試すなら、日本語のツールという選択肢もあります

一通りの流れを見て「自社でも運用できそうか」を確かめたくなった方も多いはずです。askrunなら、資料をアップロードするだけで最短3分でチャットボットを公開でき、無料プランから試せます。まずは無料で使ってみましょう。

Tidioのメリット・デメリット|導入前に確認したい注意点

Tidioは導入のハードルが低い一方で、日本企業が使う場合には確認しておきたい点がいくつかあります。契約してから気づくと運用設計をやり直すことになるため、先に整理しておきましょう。

メリット:10席まで追加料金なしで、有人対応とAIを1画面で回せる

最大の利点は、10席までは担当者を増やしても追加料金が発生しない点です。Free・Starter・Growthのいずれも10人まで利用できるため、複数の担当者で問い合わせ対応を分担できます。小規模なチームほど、この構造が効いてきます。

ライブチャット、チケット管理、Flows、Lyroが同じ受信箱につながっているため、自動応答から有人対応への切り替えもスムーズです。Shopifyをはじめとする外部連携が標準で用意されている点も強みです。

デメリット①:3つのメーターで毎月のコストが読みにくい

有人会話、Lyro AI会話、Flows訪問者の3つが別々に動くため、問い合わせ件数だけでは月額を見積もれません。繁忙期に会話が増えれば上位の価格帯へ移り、Lyroの枠が尽きればAIの回答が止まります。

対策としては、直近3か月の問い合わせ件数とサイト訪問者数を先に数え、3つの枠をそれぞれ仮置きして試算する方法があります。手間はかかりますが、契約後の想定外を減らせます。

デメリット②:管理画面とサポートが英語中心で運用負担が残る

顧客との会話を日本語でこなせても、設定と改善の作業は英語の画面で進めます。設定項目の意味を調べる場面や、トラブル時に英語で問い合わせる場面が出てきます。

特定の担当者だけが読める状態になると、その人が異動した瞬間に運用が止まります。複数人で回す前提なら、操作手順を日本語でまとめ直す作業まで見込んでおきましょう。

英語の管理画面に運用を預けたくない方へ

askrunは国産ツールで、管理画面もサポートも日本語で完結するため、担当者が変わっても引き継ぎやすくなります。専門知識がなくても、資料をアップロードするだけで始められます。

デメリット③:料金ページから申し込めるプランは10席が上限

Free・Starter・Growthはいずれも10席までです。11席目が必要になった時点で、月$300からのPlusへ移行することになります。10席から12席へ増やしたいだけでもPlusへの移行が必要なため、費用が大きく上がる可能性があります。

部署をまたいで問い合わせ対応をしている企業や、閲覧だけの管理者を多く置きたい企業では、この上限が先に効いてきます。導入前に必要な席数を数えておきましょう。

デメリット④:データの取り扱いは自社基準との突き合わせが必要

SSO、監査対応、コンプライアンス関連の機能は最上位のPremiumに含まれます。Plus以下のプランでは選べません。

また、国内データセンターでの保管可否、ISO/IEC 27001やプライバシーマークの取得状況については、公式情報では確認できませんでした。個人情報や機密情報を扱う場合は、契約プランと必要な要件を事前に照合してください。

▼自動応答と有人対応の切り分けから整理したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください

→ 【2026年最新】有人チャットとは?チャットボットとの違いと使い分け

Tidioと国産AIチャットボットを比較|向いている企業・向いていない企業

判断材料として、国産のAIチャットボットと並べて整理します。

Tidioとaskrunの違いを比較

ツール名

無料プラン種別

料金体系

管理画面の言語

askrun

無料プラン(期間制限なし)

5プラン(月額固定)

日本語

Tidio

・無料プラン(有人会話月50件) ・有料プランの7日間無料トライアル(クレカ不要)

3メーターの組み合わせ

英語

分かれ目は「コストの読みやすさ」と「運用言語」の2点です。TidioはWeb接客や販売促進まで機能が広い反面、月額は3つのメーターの使い方に左右されます。askrunは月額固定で、管理画面とサポートが日本語のため、日本企業で問い合わせ対応を自動化するには扱いやすい構成です。

askrunは無料プランを含む5つの料金プランから選べ、有料プランは月額9,800円から、本格運用は月額19,800円のSTARTERから始められます(税抜・2026年10月1日改定後)。通信はすべて暗号化され、ISO/IEC 27001認証とプライバシーマークも取得しています。

askrunの導入事例では、既存のFAQとマニュアルを登録し、有人対応の前にAIが回答する流れへ変えた結果、定型的な問い合わせの約9割をAIが自動対応しています。月間の問い合わせは580件から340件へと約4割減り、サポート人員は7名から2.5名へ64%削減できました。素材がそろっていれば、短期間でもここまで対応量を圧縮できます。

▼この導入事例の詳しい経緯は、こちらの記事でご確認いただけます

→ askrun導入事例|formrunカスタマーサポート

Tidioが向いている企業

次のような企業には、Tidioが合います。

  • 英語の管理画面やドキュメントに抵抗がない

  • Shopifyなどのコマース基盤と連携し、購入前後の接客まで担いたい

  • Instagram、WhatsApp、Messengerからの問い合わせもまとめたい

  • 10人以下のチームで、複数の担当者が問い合わせに対応したい

  • 問い合わせ対応だけでなく、リード獲得や販売促進にも使いたい

特にECや海外顧客を持つ事業では、多言語と外部連携の強さが効いてきます。

国産ツールのほうが向いている企業

反対に、次のような条件がある場合は国産ツールも比較対象に入れましょう。

  • 管理画面もサポートも日本語で完結させたい

  • 毎月のコストを固定して予算を管理したい

  • 複数の担当者で運用を引き継いでいく前提がある

  • 国内でのデータ取り扱いや認証取得を条件にしている

  • 社外の顧客対応と社内ヘルプデスクを1つのツールでまかないたい

ツールの機能一覧だけでなく、「1年後も同じ運用を続けられるか」という目線で選ぶと判断を誤りにくくなります。

▼同じく海外製のAIチャットボットを検討している方は、こちらの記事もあわせてご覧ください

→ Chatbaseとは?料金・日本語対応・使い方を実際の画面で解説

Tidioについてよくある質問

Q.

Tidioは無料で使い続けられますか?

A.

Freeプランは月額$0で継続して利用できます。ただし有人が対応する会話は月50件まで、Flowsで接触できる訪問者は月100人までです。Lyro AI会話の50件は毎月更新されず一度きりのため、AIによる自動応答を続けたい場合は有料の枠が必要になります。

Q.

Tidioは日本語だけで運用できますか?

A.

Lyroは多言語に対応していますが、日本語への正式対応は公式情報から確認できませんでした。また、管理画面・公式ドキュメント・サポートは英語が中心で、管理画面の表示言語に日本語は含まれていません。日本語での回答品質を無料プランで確認したうえで、英語の画面やドキュメントを使って運用できるか判断する必要があります。

Q.

Tidioの月額は結局いくらになりますか?

A.

有人会話・Lyro AI会話・Flows訪問者の3つをそれぞれいくつ使うかで決まります。有人対応をGrowthで確保し、Lyroを50会話、Flowsを2,000訪問者だけ追加すると、年払いでも月$100を超えます。契約前に、直近3か月の問い合わせ件数とサイト訪問者数をもとに3つの枠を仮置きして試算してください。

まとめ

Tidioは、ライブチャットとヘルプデスクを土台に、シナリオ型のFlowsと生成AI連携型のLyroを重ねたカスタマーサービスツールです。担当者アカウントを10人まで追加料金なしで利用でき、無料プランから試せる手軽さがあります。

一方で、料金は3つのメーターの使い方に左右されるため、プラン表の金額だけでは月額が読めません。管理画面とドキュメントが英語中心である点、11席目からPlusへの移行が必要になる点、データの取り扱いを自社基準と照合する必要がある点も、日本企業が導入する際の判断材料です。

まずは無料プランに自社のFAQを登録し、実際に届いている質問で回答品質を確かめてみましょう。そのうえで、問い合わせ件数、必要なチャネル、席数、セキュリティ要件を整理すれば、Tidioを選ぶか国産ツールを選ぶか判断しやすいです。

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志村 知里
志村 知里
電通デジタルでWeb広告運用を経験後、株式会社ベーシックへ入社。広告運用の知見を軸に、サービスサイト改善、SEOコンテンツ企画、新規集客戦略の設計まで幅広く担当。ユーザー獲得からCV改善まで、一貫したデジタルマーケティング施策に取り組んでいる。

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