シナリオ型チャットボットとは?作り方・設計のコツ・失敗例まで解説


シナリオ型チャットボットの作り方が分からない…
面倒なシナリオ設計の階層や選択肢の数の目安が知りたい
シナリオを作っても効果が出るか不安で踏み出せない
シナリオ型チャットボットを導入したいけれど、シナリオ設計の進め方が分からず手が止まっていませんか。選択肢を多くしすぎる、階層が深すぎるなど、設計のつまずきポイントは意外と多いものです。
本記事では、シナリオ型チャットボットの仕組みから作り方の6つのステップ、失敗を避けるコツ、運用メンテナンスのポイントまで解説します。シナリオ作成の負担を最小化する選択肢もあわせて紹介するので、自社に最適な進め方が見つかります。
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シナリオ型チャットボットとは
シナリオ型チャットボットとは、あらかじめ用意したシナリオ通りにユーザーの質問に自動で回答するチャットボットです。本章では、シナリオ型の仕組みを確認したうえで、AI搭載型(従来型)や生成AI連携型(RAG型)との違い、メリット・デメリットまで整理します。
▼チャットボット全体の仕組みや種類をまずは知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください
シナリオ型チャットボットの仕組み

シナリオ型(AI非搭載)は、フローチャート構造のシナリオに沿って会話が進む仕組みです。ユーザーは提示された選択肢から知りたい項目を選ぶだけで、最終的な回答にたどり着けます。
たとえば「料金について知りたい」と選ぶと、「月額プランの料金」「初期費用」「支払い方法」などの選択肢が表示され、さらに選択を進めることで具体的な回答に到達します。仕組み自体はシミュレーションゲームの分岐構造に近いと考えると分かりやすいです。
特徴は、ユーザーが文章を入力する必要がないことです。検索キーワードを思いつかない初心者ユーザーでも、選択肢をタップするだけで自己解決できます。
AI搭載型・生成AI連携型との違い
チャットボットは大きく3タイプに分類できます。シナリオ型のほかにAI搭載型(従来型)と生成AI連携型(RAG型)があり、それぞれシナリオ設計の要否や回答の柔軟性が異なります。
タイプ | シナリオ設計 | 回答の柔軟性 | 費用相場(月額) |
|---|---|---|---|
シナリオ型 | 必須 | 想定外の質問は不可 | 1〜5万円 |
AI搭載型 | 一部必要 | 学習データに応じて柔軟 | 10万円〜 |
生成AI連携型 | 原則不要 | 自由入力に幅広く対応 | サービスにより異なる |
シナリオ型はシナリオに沿った回答しかできない反面、事前に用意した範囲では確実に正確な回答を返せます。AI搭載型は学習データの量と質で精度が変わり、生成AI連携型は資料をアップロードするだけで運用できる手軽さが特徴です。
※費用相場は2026年5月時点の主要ベンダーの公開情報をもとに整理した目安です。
▼チャットボットのタイプ別の違いや選び方を詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください
シナリオ型のメリットとデメリット

シナリオ型の最大のメリットは、導入コストの安さと運用のシンプルさです。AI搭載型と比べて月額1〜5万円程度で運用でき、複雑な学習データの整備も必要ありません。事前に用意した範囲では回答精度が安定するため、想定質問が定まっている業務では使いやすいタイプです。
一方でデメリットは、想定外の質問に対応できないことと、シナリオ作成・メンテナンスに継続的な工数がかかることです。FAQが増えるたびに新しいシナリオを追加し、運用後はユーザーの離脱データを見ながら修正を繰り返す必要があります。
問い合わせ内容が定型化されている業務ならシナリオ型は十分に機能しますが、質問のバリエーションが多い場面では別タイプの検討も視野に入れましょう。
シナリオ型チャットボットの作り方【6つのステップ】
ここからは、実際にシナリオ型チャットボットを作る手順を6つのステップに分けて解説します。目的の明確化からテスト運用まで、順を追って進めることで、抜け漏れのないシナリオが組めるようになります。
ステップ1:チャットボット導入の目的を明確にする
最初に、チャットボットを導入して何を解決したいのか、目的をはっきりさせます。目的が定まらないままシナリオを組み始めると、回答にブレが出てユーザーが迷子になりやすいからです。
代表的な目的としては、問い合わせ件数の削減、オペレーターの業務負荷軽減、CVR(コンバージョン率)の向上、社内ヘルプデスクの効率化などが挙げられます。目的に応じて、後のステップで選ぶ質問や回答の粒度も変わってきます。
目的が定まったら、KPI(問い合わせ削減率や自己解決率など)もあわせて設定しておくと、運用後の効果測定がしやすくなります。
ステップ2:想定する利用ユーザーを設定する
次に、チャットボットを使うユーザー像を具体的に設定します。社外の顧客向けなのか、社内の従業員向けなのかで、必要な質問や言葉遣いがまったく変わってきます。
たとえば社外向けECサイトなら20〜40代の購入検討中ユーザー、社内ヘルプデスクなら入社1〜3年目で勤怠手続きに不慣れな従業員といった粒度で想定します。年齢層・利用シーン・解決したい課題まで踏み込んで設定するのがコツです。
ユーザー像が固まると、トンマナや文体の方向性も自ずと決まります。
ステップ3:想定される質問と回答を洗い出す
ユーザー像が決まったら、そのユーザーが抱える疑問を洗い出します。既存のFAQやオペレーターへのよくある問い合わせを活用すると、現実に即した質問が集まります。
このとき大切なのは、回答を簡潔にまとめることです。長文の回答はユーザーの離脱を招きやすいため、1つの質問に対して2〜3文程度で要点を伝える構成にしましょう。詳しい説明が必要な場合は、ヘルプページのリンクを併記する方法もあります。
質問と回答の対応がすべて埋まったら、次のステップで全体構造を組み立てます。

ステップ4:シナリオの骨組みをフローチャートで作る
洗い出した質問と回答を、フローチャート形式で骨組みに組み立てます。大カテゴリ(例:料金について)→中カテゴリ(例:月額プランの料金)→個別の回答という階層構造で整理するのが基本です。
骨組みを作る段階で、選択肢の数と階層の深さを意識しましょう。選択肢が10個以上並んでいたり、6階層以上に深くなっていたりすると、ユーザーは途中で疲れて離脱します。階層は3〜5段、選択肢は5つ以内が目安です。
骨組みが完成したら、社内の関係者に図を見てもらい、抜け漏れや動線の問題がないかチェックします。

ステップ5:シナリオをチャットボットに登録する
骨組みが固まったら、いよいよチャットボットツールにシナリオを登録します。多くのツールはドラッグ&ドロップやCSV一括登録に対応しており、直感的に設定できます。ベンダーによってはシナリオ作成を代行してくれるサービスもあります。
登録時に意識したいのは、会話の自然な流れです。たとえば「ご質問内容に近い項目を選んでください」という導入から始め、選択肢を選んだあとは「お問い合わせありがとうございます」など共感のフレーズを挟むと、機械的な印象を和らげられます。
リンクを設置する場合は、開く先のページが正しく表示されるかも一緒に確認しておきます。

ステップ6:テスト運用と修正を行う
シナリオの登録が終わったら、本公開の前に必ずテスト運用を実施します。社内の複数メンバー(できればシナリオ作成に関わっていない人)に実際にチャットボットを使ってもらい、想定どおりに動くか検証します。
テストで確認したいポイントは、選択肢の言葉が自然か、専門用語が混じっていないか、分岐が正しく動くか、最終回答までスムーズにたどり着けるか、の4点です。
問題が見つかったら修正し、再度テストを繰り返します。本公開後も、ユーザーの利用データをもとに継続的に改善していきます。

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シナリオ設計で押さえるべきコツと運用のポイント
作り方の手順を押さえたら、次は設計の品質を高めるコツと運用後のメンテナンスを意識しましょう。本章では、シナリオが効果を発揮するための3つのポイントを解説します。
階層は3〜5段、選択肢は5つ以内に絞る
シナリオ設計でもっとも大切なのは、階層と選択肢の数を制限することです。階層が深すぎたり、選択肢が多すぎたりすると、ユーザーは目的の回答にたどり着く前にチャットボットを閉じてしまいます。
具体的な目安は、階層は3〜5段、選択肢は1つの質問につき5つ以内です。これを超えると一気に使い勝手が落ちます。どうしても選択肢が多くなる場合は、似たカテゴリをまとめて統合できないか検討しましょう。
実際にフローチャートを描いてみて、回答までのクリック数が3〜4回以内で完結するかを確認するのがおすすめです。
トンマナと自然な会話の流れを意識する
ユーザーがチャットボットを使い続けるかどうかは、会話のトンマナにも左右されます。冗長で機械的な文章は、ユーザーに「読むのが面倒」と感じさせてしまいます。
導入の挨拶や選択肢の文言は、運用するサイトの雰囲気にあわせて調整しましょう。BtoBサービスなら丁寧で誠実な文体、若年層向けサービスならカジュアルな表現が向いています。文章は40文字以内を目安に短く区切ると読みやすくなります。
「ありがとうございます」「申し訳ありません」といった共感の一言を要所に挟むと、機械的な印象が和らぎます。
運用後の改善とメンテナンスを欠かさない
シナリオは作って終わりではありません。運用を始めると、設計段階では見えなかった課題が必ず出てきます。
具体的には、ユーザーがどの選択肢で離脱したか、どの回答が「役に立たなかった」と評価されたか、想定していない質問が増えていないか、といったデータを定期的に確認します。離脱率が高い箇所はシナリオの組み直し、回答精度が低いFAQは内容の見直しを進めましょう。
シナリオの追加・修正は月1回程度を目安にすると、ユーザー満足度を維持しやすくなります。

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よくあるシナリオ設計の失敗例
シナリオ設計には、初めて取り組む人がはまりやすい典型的な失敗パターンがあります。本章では、特に頻発する3つの失敗例と、それを避けるための考え方を解説します。
失敗パターン1:選択肢が多すぎて回答にたどり着けない
「ユーザーのどんな質問にも答えられるように」と選択肢を増やしすぎると、かえって使われないチャットボットになります。1つの質問の下に10個も15個も選択肢が並ぶと、ユーザーは選ぶこと自体が面倒になり、その場で離脱します。
回避策は、ユーザーが本当に必要としている上位5問程度に絞ることです。すべてのFAQを盛り込もうとせず、優先度の高い質問だけを並べ、それ以外は「その他」や有人対応に逃がす設計が現実的です。
失敗パターン2:専門用語だらけで読者に伝わらない
社内用語や業界の専門用語をそのまま選択肢に並べてしまうのも、よくある失敗です。ユーザーは「どれが自分の質問に該当するのか分からない」と感じ、選択を放棄してしまいます。
回避策は、ユーザーが日常的に使う言葉で選択肢を書くことです。営業担当者や問い合わせ窓口に「実際にお客様はどう質問してくる?」と聞き、生の言葉を採り入れましょう。テスト運用時に、シナリオ作成に関わっていない社員に確認してもらうと、用語の違和感を発見しやすくなります。
失敗パターン3:解決前にすぐ有人対応へ逃げる
最後の失敗パターンは、シナリオの終点が「詳しくはオペレーターまで」になってしまうことです。これではチャットボットを導入した意味が半減します。
回避策は、シナリオの終点に必ず解決策を用意することです。FAQページへのリンク、関連資料のダウンロード、申込フォームへの誘導など、ユーザーが次のアクションを取れる選択肢を提示します。有人対応への切り替えは、本当に解決できない場合の最終手段として位置づけましょう。

シナリオ設計の負担はaskrunで解決できる!!

ここまでシナリオ設計の進め方や失敗例を見てきましたが、「設計から運用までの工数を確保できるか」が現実的なハードルになります。シナリオ作成の負担を抑えてチャットボットを運用したいなら、生成AI連携型のaskrunがおすすめです!!
- 最短3分で公開可能。資料をアップロードするだけでチャットボットが完成し、フローチャート設計や選択肢の登録が一切不要

- 導入企業では問い合わせ数を90%削減、サポート人員を64%削減した実績あり
特にformrun(フォーム作成ツール)CSチームの事例では、月間問い合わせを5,000件から500件まで圧縮できました。シナリオの組み直し作業を続けるよりも、askrunに資料を任せるほうが、運用工数とサポート品質の両方で成果が出やすくなります。

シナリオ型チャットボットについてよくある質問

Q. | シナリオ型とAI搭載型・生成AI連携型はどう選び分ける? |
|---|---|
A. | 問い合わせの内容が定型化されていて、想定する質問が30〜50問程度に収まるならシナリオ型が適しています。質問のバリエーションが幅広く、自由入力に対応したい場合はAI搭載型や生成AI連携型が向いています。導入コストを抑えたいならシナリオ型、シナリオ設計の手間を避けたいなら生成AI連携型を検討しましょう。 |
Q. | シナリオ作成にかかる期間はどれくらい? |
|---|---|
A. | 質問数とシナリオの複雑さによりますが、30〜50問規模で2週間〜1ヶ月が一般的な目安です。既存のFAQが整備されていれば短縮できますが、ゼロから質問・回答を洗い出す場合は1ヶ月以上かかることもあります。本公開後もメンテナンスが必要なので、運用工数も見込んでおきましょう。 |
Q. | シナリオの分岐は何階層までが適切? |
|---|---|
A. | 3〜5階層が目安です。階層が6段以上に深くなると、ユーザーが目的の回答にたどり着く前に離脱しやすくなります。回答までのクリック数が3〜4回以内で完結する設計を心がけましょう。 |
まとめ
シナリオ型チャットボットは、FAQ対応や定型業務の自動化に強く、AI搭載型や生成AI連携型と比べて導入コストを抑えやすいタイプです。一方で、シナリオ設計や継続的なメンテナンスに工数がかかる点は理解しておきましょう。
作り方は6つのステップで進められます。目的設定、想定する利用ユーザーの設定、質問と回答の洗い出し、骨組み作成、登録、テスト運用の流れで取り組めば、抜け漏れのないシナリオが組めます。設計時は階層3〜5段・選択肢5つ以内を守り、運用後も定期的にメンテナンスを続けることがポイントです。
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